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「天使の“チカラ”…?」
その“力”を授かった子供しかここに居る事はできない。
それ故に、ここの大人たちは技術を施した衣服を着るしかなく、皆同じ格好をしている。
「何で子供しか居ないのかって言うとね。成長すると天に行けるから。羽が生えて空に飛んでくの!」
「天に…」
「そう。帰るの!私たちが元居た世界に!」
二人は青々とした大空を見上げる。
柔らかな風が二人を包み込んで流れていった。
子供の頃の幸せな時間。
あの頃はエディが全てだった。
独りではなくなった。
常にエディの温もりが隣に有った。
しかし、今は独り。
「エディ…。どこに行ったんだ?俺は君が居なくて独りなんだ…」
呟く男はレミィ。
エディと幼い頃を共に過ごしたあのレミエルだ。
成長していて、隣にエディの姿はない。
「俺は君から貰ったレミエルの名を捨ててないのに…」
Angel gardenは政府の圧力によって潰された。
きっと子供達の“力”に恐れをなしたクソジジィ共が圧力をかけてきたのだろう。
しかし、子供達はgardenの快い大人が逃がせてくれた。
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