69人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
「ところで、あてはあるのか？」
「先程天界に連絡したところ、この付近にﾌｧﾝﾄﾑがいる可能性があるらしい」
「らしい？」
「そう、まだ情報が少ない。だから私達が調べる」
そういうことか
「そういえば、どうやって天界に連絡をとってるんだ？」
姫乃は立ち止まり
「これで」
ポケットからある物を勢い良く出し、俺の前に突き付けた。
「……携帯か？」
「厳密に言えばそうではない。しかしそれに近い物」
「それで、どうやって？」
「メールで」
メールかよ！
「なんかいやに、現代っぽいな」
「あなたのアドレスを教えて」
はぁー……
「悪いけど、俺は携帯持ってないんだ。欲しいけど、金なくってさ」
携帯持ってる事があたりまえになっていくのに、俺はいつになったら持てるんだ？
天使まで持ってるのに……
「ごめんなさい」
？？
まただ……
なんだろう、この感じは……
「姫乃が謝る事ねぇーよ。それよりさっさと行こう」
「…………うん」
この感じはなんなんだろう……
そういえば、天使までってのは失礼だったな。
最初のコメントを投稿しよう！