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駅前公園
まぁあんな話を聞いた後だからかもしれないが、いやな感じはする……
姫乃はさっきと変わって俺の前を歩いている。
その光景はまるで何かを探すようだった。
「何かいそうか?」
と俺は言う。
「…………」
沈黙が走る。
学校からそこそこ遠いこともあり、あたりは日が暮れはじめていた……
そして姫乃が
「止まって」
「あ?」
薄暗い闇の中、何かいるような気配がする。
それは気のせいであってほしかったのだが……
ふたたび沈黙が走る。
街灯が点いて照らされたのは……
言わなくてもわかるだろ?
俺達を待っていたように……
いや、待っていたんだろうな
そこにはあれが……
いた…………
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