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いきなり俺の首に白い腕がそえられた。
「ちょっ……まっ……ムグ……」
いきなりかよ!
ちょっとは予告してくれよ。
心の準備ってもんがあるんだぜ?
そう思いながらも俺も姫乃にこたえてやった……
またあの時と同じように体を熱いモノが走る。
白い翼をはばたかせ、姫乃はファントムに飛び掛かり、俺はあせりながらもたよりない援護をする。
しょうがないだろ?
射撃なんてした事ないんだよ……
?
俺はふとある異変に気付いた。
おかしいな、昨日のやつと違ってあまり襲ってこないぞ?
それにこいつはどうしてここにいた?
こんなに都合よく……
その時だった。
「ウガッ!…」
俺は後ろから何かに払われ、勢い良く木に叩きつけられた!
「ゴハッ……グフッ……何だ?いったい何が……」
俺は何が何だかわからなかった。あたりまえだいきなり後ろから攻撃されちゃぁな。
痛みと動揺で混乱していたが、そんな場合ではない事をすぐに知ってしまった……
知りたくもなかったけど。
目の前にもう一体のファントムがいた……
そして…………
俺の目にはお腹を押さえながらこちらに向かってくる姫乃と、俺にとどめをさそぉとしてるファントムを見た……
くそ!やられる!?
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