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ファントムってなんだ?
自転車に乗りながら、俺は考えていた……
なんで俺はいままでこんなことに気付かなかったんだ?
それに姫乃達天使がやってる事ってなんだ?
姫乃はどうしてとどめを刺すときだけあんなに優しい顔になるんだ?
普段は表情一つ変えやしないのに……
さまざまな疑問がいまになってやってくる。
俺には考える余裕がなかったんだろう。
いっぺんに起こりすぎたんだ。
でも、今はちゃんと知らなきゃいけないと思う。
このまま姫乃についていっていいのかわからなくなってしまった。
今日の出来事があって、やっと俺は楽しむ余裕なんてないのを知った。
だが、不思議と逃げたいとは思わない。
いや…………
逃げてはダメだ、と。
そう、俺自身が言っている。
そんな気がしたんだ……
まあ、すべては明日姫乃に聞こう。
そうすればわかるはずだ!
そういえば、奏はどうするんだろうな?
まさか立て続けに転校生はないよな?
でも、天使ならありうるか…………
そう考えていて家についた。
自転車置場に自転車を置き、団地の玄関に入ったところで、俺は
そういやぁー、明日は土曜だったな。
という事を思い出した……
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