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いつも通りの日常、
いつも通りの会話そんなありきたりな日々を俺はつまらなく生きていた
こんな人生早く終わればいいと思っていた。
少し変わった事といったら部活帰りにひき逃げにあった事くらいだ(笑)
まあ、かすり傷ですんだが検査入院をするはめに。。
そして今俺は何をしているかというと、何もすることがないから成り行きで病院内にある並木道を散歩することにしたわけだ。
「暇だよな~。」
そう呟きながら歩いていた時ベンチに座っている長い黒髪の少女を、見つけた。
いや、
違う釘ずけになったんだ。年は16・7くらいだろうか、服は寝間着だったがそこらを歩いている人とは比べものにならないくらい綺麗だった。少女は一人空を見上げていた、、俺は二の次考えず声をかけてしまった。
「綺麗な空だね!」
「誰??」
まあ当然の答えだ。なぜ声をかけたんだろう、と後悔はするも。
「俺は兼一。佐藤兼一。あの、よかったら隣座っていいかな」
「い、いいよ・・」
彼女はおどおどと答えた。
「空に何かあったの??」
「鳥・・」
彼女はそう呟きしばらくしてから尋ねてきた
「あなたは、翼が欲しいと思ったことはある?」
意外な質問に戸惑うも
「ないかな~。君はあるの?」
「あるよ!その翼でこの大空に羽ばたきたい終わりのない空に・・ ごめんなさい。私へんな事聞いちゃって。」
「変じゃないよ!全く、むしろいい!!」
あっちゃ~動揺してたとはいえわけのわからない事を言っちゃった~終わったな。。そう思っていた時、彼女は微笑んで言った。
「おもしろい人だね!私は山本凛。あなたは?寝間着だけどもしかして入院してる??」
「うん。一応、検査入院だけど。」
「検査入院か~、、私はもう・・」
「何か言った?」
「なんでもない、気にしないで。」
彼女は微笑んで言っていたがなぜか切なそうに見えた。。
この時俺は彼女がとてもいとおしく。
そして、傍に居たいと思った。永遠に・・
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