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俺は、走った。
一つの決意を秘めて
手術室へと。
間に合ってくれ!
一言でいい、リンに伝えたい。
俺は、無我夢中で走った。
途中、看護婦に止められたが振り切って走り続けた。
手術室前に来ると、丁度中に入る所だった。
「リン!!」
俺は、叫んだ。
このまま喉が渇れてもいい。
ただこのまま別れるのは絶対に嫌だ!
「聞いて欲しい!俺は、リンが大好きだ!だから、リンを忘れる事なんてできない」
「だから、待ってるから、ずっと!返って来たら結婚しよう!!」
俺は、プロポーズをした。
病院の中、それも手術室の前で。
周りの人にいくら笑われてもいい。
バカだと言われてもいい。
俺は、こんな事でしか気持ちを伝えられないから。
俺は、一人手術室へと入って行くリンの姿を見守った。
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