出会い

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すると、こっちに向かって走ってくる女性がいた。竜太が入った店に駆け込んでいった。何があったのかと気になったので店の中を見ていた。彼女は店の隅々を見回した後、定員に何か話かけていた。どうやら何か落としたのだろう。 竜太(待てよ、もしかしてさっき落ちてたペンダントを探してるんじゃ、)と思い、悲しい顔をして店を出る彼女に声をかけた。 竜太「あっ、あの~もしかしてこのペンダント探してましたか?」とポケットからペンダントを出して彼女に見せた。 彼女「あ、これです。でも何であなたが持ってるの?」 竜太「さっきこの店に立ち寄った時に、落ちてたから拾って定員に渡そうかと思ったけど、まぁいいかって思って持ってたんだけど君のだったんだ。はい」 ペンダントを渡すと彼女は不機嫌な態度でこう言った。 彼女「はぁ~普通店の人に渡すでしょ、そんな事言ってるけどプレゼントとかいって誰か女にでも渡すつもりだったんでしょ」 竜太「あんたねぇ~、いきなり会ってしかも初対面の人によくそんな事言えるね。」とカチンときて怒ってしまった。 彼女「ぷっハハハハ。冗談よ。冗談。あなたはそんな事しそうな人間に見えないもん。あっ私、ゆりかって言います。上野ゆりか。今度お礼がしたいのでゆっくりどこかお店で会いません。」 竜太「あっ、いいですよ。」 予想外の状況に正直びっくりしたが、思わず約束してしまった。よく見ると凄い美女だ。彼女には表に見せなかったが、すっごく嬉しかった。 ゆりか「ところで、名前何て言うの?」 竜太「あっ竜太です。山崎竜太。」 ゆりか「竜太君かぁ~。宜しくね。じゃあ今度の日曜にでもどっかの喫茶店で会いましょうよ。え~と場所はRURIっていう店だけど分かる。」 竜太「あ~わかるよ」 ゆりか「じゃあそこに夜の7時に待ち合わせね。遅れてないようにしてね。私待つの、嫌いだから」 竜太「はい、絶対遅れないから」 ゆりか「じゃあそういうことで、バイバイ」と言って手を振ってきたので、竜太も振り返した。可愛くて顔はにやけまくっていた。
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