ある夜の出来事

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ある夜の出来事

店員サンのお店がOPENしてから毎週のように行っていた私達。 『今日も仕事が上がったら行こうね♪』 と会社で約束を交わした。いつも待ち合わせ場所は、店員サンのお店の近くと決まっていたが、その夜は同僚から 『代行のおじゃんがHビルの近くの信号に来てったから、待ち合わせを信号にしてぇ』  と電話がきたので、お店より離れた場所で待ち合わせだった。 久々に繁華街を歩いた。懐かしく感じた。 ホストや呼び込みのお姉さんや外国人がたくさんいた。 そんな中、信号で待っていると同僚が来た。 『久しぶりだね~こっち側』 と話をしながら歩いていると昔よく行った居酒屋が見えきた。 『店員サンが辞める迄よく行ったよね~』 と私が口を開くと 『ねぇ!今日はココに行こうよ!久しぶりだし!』 と同僚が言い出した。 確かに久しぶりというか半年以上ぶりで、オーナーさんが覚えてるかさえ不思議だったが行ってみた。 階段 Doorの鈴 お店の雰囲気 オーナーさんの優しい話し方に笑窪 なにも変わってないだろうかと、階段を上がった。 お店のDoorを開けると鈴が鳴り また中から 『いらっしゃいませ』 の声が多数聞こえた。 またカウンターに案内されカウンターに座った。 懐かしかった。 あの頃の店員サンは誰もいなく、全員新しい人だった。 逆に緊張した。 料理はあの頃に頼んでたのを頼んだ。メニュー見なくとも覚えていたから。 メニュー見なく注文したらカウンター越しの店員サンが 『すごいっすね!メニュー覚えてるんすか?』 と聞いてきたので、 『前、翔さんて働いてた時によく来てたから』 と話した。 すると店員サンが奥にいる人に 『カウンターの②人すごいっすょ!メニュー見なくて注文しましたよ!しかも翔さんの知り合いっす!』 と話した。 すると中から出てきたのはオーナーさんだった。 『久しぶりだね。久しぶりってか半年以上ぶり?翔のお店にはよく行くんでしょ?翔から聞いてるょ~俺達もよく行ってるょ~』 って、あの頃と変わらない優しい話し方で、優しい目をして話し掛けてくれた。本当に私達を覚えていて、話し掛けてきたのかは、分からないけれど、私の中で忘れられない些細な夜の出来事だった。
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