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『ユイちゃん、だいしゅき。おおきくなったら、ぼくのおよめさんになってね』 懐かしい…。 あの男の子…誰だっけ? 小さい頃の…夢…? 思い出せない…。 ベッドの上で目を開けるとカーテンの隙間から光が入った。 “朝だ……” 少し伸びをして寝癖のついた髪を撫でながらカーテンを開ける。 “…いい天気” 春の日差しが気持ちいい。 いつもの朝。 でも今日は… 特別な朝。 大咲 ユイ 15歳。 今日から高校生―――
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