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入学2日目は授業はなかった。
HRとか集会とか。
とにかく眠い、退屈な時間ばかりだった。
午後には、午前中に決めた委員会ごとにミーティングをした。
ユイはクラス代表委員会に出るため、レンと旧校舎に向かった。
「レン…くん。場所わかる?」
レンがユイを見て言った。
「レンでいいって。」
ユイは顔を赤くして俯きながら答えた。
「だって…慣れてないの…。まともに男の子と話すの幼稚園以来だし…。」
レンはふぅーんと言って、
「じゃぁ、呼びやすいように呼んで。」
と言った。
「うん。ありがとう。」
ユイとレンの教室移動は、まるで大名行列のように周囲には生徒が溢れていた。
この時のユイは、レンと交わす一言一言が嬉しくて、周りなど見えていなかった。
羨望の影には嫉妬があることを、ユイはまだ知らなかった。
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