第1話 ガーデニング

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「ねーどうしたの?」 「ん。ああ。」 「ほら、楽しみましょうよ!」 「今日は変よ?なんかあったの?」 「契約今日で終わりっすよ。それで……。」 「専属になってくれないの?」 空気が沈む。 「あの、どうもすいませんでした。オレ、依頼主に手を出すなんてどうかしてました。謝って済むもんでもないと思いますが。」 「え!なにそれ。なによそれ!」 「オレ、家の都合もあって引っ越すことになったんです。」 あたしは愛してたのかしら。この人に愛されたかったのかしら。 「敬語なんてやめてよ!捨てられるみたいで嫌よ!」 飛び込んで来たのは恋人? 「あなたはオレと一緒に来れる?今の生活捨てれる?」 飛び込んで来たのは獲物? 「捨てたのはあなたの方だ!」
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