灯火

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『半兵衛!おい待てよ!』   『君の話など聞きたくもない!』         こんな会話をする事は珍しくもなく タイプが違うのだから意見の 相違があっても当たり前のこと。   いつものようにまた慶二が 暫くしてから慌てて謝りに来る。   それなりに仲がよろしくなっている 二人が本気で喧嘩をする事など ないという事を互いの兵が知っていた。   今回もその一つ。 一つ違うことと言えば   この喧嘩が終わる前に大阪城に 織田信長が攻め込んできた事 ぐらいであろうか。   半兵衛は風に靡く髪を整えながら 目の前に攻め込んでくる 魔王一家を見据えながら 剣をより握りしめた。        
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