‐ 夜の渋谷 ‐

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渋谷に向かう山手線の車内 >>里美 「どうした?杏美、浮かない顔して?」 >>杏美 「ん、さっきの男がさ… 正義の味方気取りの暴力だって言ってた」 「自分たちが同じ目にあっても反省なし、被害者が増えるわね」 >>里美 「力は力で止めるしかない、人間は考える力も他人を思いやる気持ちもある、言葉だってある。 それでもやっぱり、通じない人間が多いからね」 「暴力でもいいよ、止めないと、さっきのオタク男死んでたかもな……」 「素人は、武道の心得ないから急所、手加減、殴り方、力の加減知らないから危ないよ」 「意気がってる奴は相手の強さ見抜けないから、誰にでも牙向ける」 >>薫 「…それただのバカですね」 ‐渋谷センター街‐ 陽も落ち、夜の住人が増える。 >>杏美 「久しぶりの渋谷ね」 ウキウキしてる。 >>薫 「どこに行きます?晩ご飯にします?」 >>里美 「そうだな……」 ‐交差点を渡り センター街の入り口に立つ4人‐ >>玲撫 「何か騒がしいみたいだけど……」 >>薫 「芸能人のイベントかな? それともテレビ取材?」 ‐数人こちらに走ってくる‐ 渋谷系の青年20代とギャルたち 「ぎゃー!」「わぁぁーー」 「た、助けてくれー」 「いやー」 >>4人「え!?」
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