〓 新宿・歌舞伎町 〓

6/6
前へ
/122ページ
次へ
車の通りが少ない大通り 風もあまり強くない >>女① 「さぁ、どう動くかしら? 二手に別れるわね」 >>女② 「こっちの場所、 まだバレてないと思うけど…」 >>女① 「……じゃあ撃って。兎をここに案内してよ」 >>女②「了解」 ‐隠れていたビルの影から出て 大通りから右へ走る 夏貴と芹香 ‐バシッ、バシッ‐ 狙撃用ライフルで足元を狙う >>芹香「ひぃぃ!!」 >>夏貴「走れ!」 2人線路下のトンネルに隠れようとしたが ‐バシッ、バシッ、バシッ 夏貴の頭上、トンネル入口の上を狙って1発 芹香の足元に2発 >>芹香「いやー!」 >>夏貴「こっちだ!」 2人は大通りを渡り、歩道の木の影に… 同時に里美が動いた。 大通りを一直線に走る。 ‐バシッ、バシッ‐ 里美を狙って足元へ2発。 うまく木の影に隠れた2人だが、 ‐バシッ、バシッ‐ 木の幹に2発 >>夏貴&芹香「ウソ!」 大通りを渡った里美は 犯人たちのビルの下にいる。 >>里美「……屋上か。身を乗り出して撃ったな」 里美の口笛 ‐ピー この合図で木に隠れた2人が走って来た。 犯人たちのビル側は撃てない。狙われないのだ。 >>女① 「2人をおとりに場所を特定か…ふふ」 >>女② 「楽しそうね。こっち上がって来るわよ」 >>女①「他の2人は任せるわ」 「里美は私の兎だから、ふふ」 >>女②「……」 ‐12階建てのビル 電気は消え誰もいない 壊された非常口、防犯カメラ、 警報装置 里美、夏貴、芹香は階段を駆け上がる。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加