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‐階段を一気に駆け上がる。
さすがに12階建ては厳しい。
>>芹香「はぁはぁ…ダメ、あたしリタイヤ」
>>夏貴「はぁ…はぁ、やっと10階まで来たのに…リタイヤか?」
>>里美「2人は待ってな。私が行く。」
‐ゆっくり階段登る3人
>>夏貴「犯人見当ついてるの?」
>>里美「……何となく…ね」
「帰国が速いな、誰と一緒なんだろ?」
>>夏貴「え!帰国って…まさか、あの女!?」
‐屋上‐
>>女①「風が出てきたわね」
長い髪が風になびく。
>>女②「来るよ」
>>女①「ねぇ、それ借りるわよ」
脱ぎ捨てられている春物コート、女②のモノだ。
女①はコートから何か取り出した。
‐非常階段を登り、屋上のドアの前にたどり着いた‐ドアノブは左についている。
>>芹香「私、ここで待つ。はぁはぁ……」
>>夏貴「もう1人って?」
>>里美「考えられるのは数人いるから」
里美は愛銃:アストラA100を右手に
ドアノブ側の壁に立つ。
夏貴と芹香は反対側から様子を伺う。
‐ガチャ‐
いきなりドアノブが回り
ドアが少し開いた…
その瞬間、里美が屋上へ出た!
銃を構えるが誰もいない!?
>>里美(罠 !!)
その時、階段の屋根から女①が飛び降り、
里美の左側後方、右手にサバイバルナイフ
刃先が15センチはある。
里美の頭目がけ振り下ろす!!
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