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ウィル・クローア。
その男は、魔物の正体を見破る事に長けた、凄腕のエクソシストである。
俺とユロウも、以前出くわした事があるのだが、とにかく彼は変人だった。
物腰に熱中するとどこへでもフラフラ歩いて行くは、珍しいモノを見ると観察しないでいられないは。
変な事に巻き込まれる事も、しょっちゅう。
もっとも、そんな変人だったから、俺達は祓われずに済んだのだが……。
〈仕事に困ってるなら、なんでも屋をやりなよ。人と共存する積もりなら、僕は祓わないから〉
その縁で時折、仕事を頼まれるのだが……それを断ったら後が怖い。
まぁ、ウィルの事は、またの機会に話そう。その機会があれば――だが。
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