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「あぁ~、腰いてぇ~」
草刈りを終えたユロウの第一声。
それを聞いてか、依頼主のおばさんが歩いてくる。「いやぁ~、いつもありがとね。キルリオさん、ユロウ君」
ニコニコしたおばさんに、俺は微笑みを返した。
「こちらこそ、いつもウチをご利用頂き、ありがとうございます」
「これ、約束の依頼料。それから、リンゴも持って行ってちょうだい」
「わぁ、ありがとう」
リンゴをもらったユロウが、子供のように笑った。
俺とユロウの二人は「なんでも屋」をしている。二人しかいない訳ではなく、二人で事足りるのだ。
なぜなら俺達は――ヴァンパイアだから。
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