解放の夜明け

14/22
前へ
/40ページ
次へ
「キルリオ!」  ……ユロウの声が、遠くに聞こえる。  だが闇に捕らわれた俺の意識は、次第に遠退いていった。  後悔と自分の浅はかさが押し寄せ、静かに俺を奥底へと呑み込んで行く。  もう、全てを投げ出してしまおうか…… 「行くなーっ! キルリオー!!」  不意に何かが、俺の手を掴んだような気がした。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加