解放の夜明け

2/22
前へ
/40ページ
次へ
「ナイトメア?」  依頼人の話を聞いていたユロウが、不意に首を傾げる。 「はい。今年に入って、もう16人もの犠牲が出てしまいました」  依頼に来た初老の男が、ため息をついた。 「以前にも、神父様やエクソシストの方にお願いしたのですが……誰も敵いませんでした」  うつむく男の様子から、疲労の色が窺える。  ワラにもすがる心地なのだろう。 「あるエクソシストの方から、あなた方二人なら、きっとなんとかしていただけると聞きました。何とぞよろしくお願いします」 「ちょ、ちょっと待ってください!? 今エクソシストの方から、俺達の事を聞いたと……?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加