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「ナイトメア?」
依頼人の話を聞いていたユロウが、不意に首を傾げる。
「はい。今年に入って、もう16人もの犠牲が出てしまいました」
依頼に来た初老の男が、ため息をついた。
「以前にも、神父様やエクソシストの方にお願いしたのですが……誰も敵いませんでした」
うつむく男の様子から、疲労の色が窺える。
ワラにもすがる心地なのだろう。
「あるエクソシストの方から、あなた方二人なら、きっとなんとかしていただけると聞きました。何とぞよろしくお願いします」
「ちょ、ちょっと待ってください!? 今エクソシストの方から、俺達の事を聞いたと……?」
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