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「遅くなって申し訳ありません💦」
扉を開けてラクス・クラインが申し訳なさそうに入って来た。
「いや、こちらこそ忙しいのに面会を頼むなんて……」
「用件はお察ししていますから……キラのことですね!?」
ラクスの言葉で一気に部屋の空気が変わった。
「あぁ…察しがいいな…」
アスランは苦笑混じりの笑みをうかべる。
「直球に言いますと何も変わっておりませんわ…ずっと眠ったままです」
ラクスは苦しそうな表情をみせながらいう。
――戦争が終わってから3年…
戦争の前線で戦っていたキラ・ヤマトはある日突然倒れ、それ以来眠り続けていた。
全くの原因不明で成す術もなくただ経過を見ているしかなかった。
キラが眠りについてから一週間が経った時アスランの提案でオーブより設備のよいプラントでキラの回復を待つことになった。
そして今日のように時折プラントに出向きキラの様態をみていた。
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