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「もしかして、違った?」
「いや、あってるよ。凄い洞察力だ。」
「ありがとう。」
「でも、どうして気になる?私の事が。」
「さぁ、なんでだろうね。何かのえんじゃない?」
「そうか。」
その日の話は、私を変えるきっかけとなったのだろう・・・。
週に二回は病院に通っているため、二人とはよく会うようになった。
ある日私は真弘に気持ちを伝えた。
「・・・命を無駄にするようなこといってごめん。」
「なんだよ。いきなり。」
「私が死にたいと思うことは変わらないけど・・・。」
「・・・。」
「もし、真弘が私より先に死んだらって思ったら、何となく謝りたくて・・・。」
「なんで、俺が死ぬんだよ。」
「入院してるってことはガンが再発したからでしょう?」
「そうだけど、オレは死なない。・・・の為にも。」
「今、最後の方なんて?」
「別になんでもねぇよ。で、なんだ。」
「えっと。私はまだガンにもなってない。死にたがっている私を生かしておくのは何か間違ってると思う。」
「・・・?」
「生きたいと思っている真弘こそが生きるはずなんだ。」
「何がいいたいんだ?」
「私がガンになっていればよかったと思ってね。」
「・・・。」
「これでも心配してるんだよ。真弘。」
「え?」
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