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「人と関わらない理由。死にたいと思う理由。誰にも言わないから、そして、何も言わないから、もう心にあるわだかまり、全て出したら?」
私は、嫌な顔をした。それを見て、無理には聞かないけどといったが、私も不思議だったのだが、勝手に口を開いて話はじめていた。
「私は、人を信じられない。人と関わって情が移ってしまうのが怖い。裏切られたときにつらいから。」
「・・・うん。」
「私は、小中っていじめがあった。その頃は、自分の意志が弱くて、いじめられても何もいえない人間だった。小学校でも新しく友達ができたけど、私がいじめられてるってわかると、どの友達も私から離れていった。そして、私と関わらなくなった。私のいじめは、私一人に対してクラス全員だったり、学年全体だったから、誰にも話すことができなくなった。そして、人と関わることが嫌になり、一人でいることが多くなった。」
「・・・。」
「そんな私にも、好きになった人はいた。その人は、私の年上で小学校が同じだった。たまたま同じ部活で、普通に先輩と後輩で・・・。でも、中学二年目のある日、こいつがいない方がいいんじゃねぇか?こいつじゃまじゃん。とそう話をしているのを聞いてしまった。」
「・・・。」
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