ﾂｷﾞﾊｷﾞだらけの唄

僕

　僕は他人があまり好きじゃなかった。どちらかと言えば嫌いだった。だからといって、友達がいないわけじゃない。多くはないけど。でも、友達はいた。しかし、やはり一人でいる事の方が多かった。

　さらに、大人に対してもかなり反抗的な態度だった。いわゆる問題児だ。短気で無愛想。いつも不機嫌で規則は守らない。高校にも金髪で行った。もちろん、かなり怒られて一週間で元通り。それでも、留年はしない程度の学力はあった。

　しかし、とうとういろんなものが爆発して高校二年の夏。学校を休学。退学するつもりだったけど母が休学に変更した。この事は今でも母に感謝している。

　高校を休学した後はバイトに専念した。どうにかなると簡単に考えていた。そんな生活が２年目に入った時。僕は出逢ってしまった。決して出逢ってはならない人に。