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千羽鶴が完成した日彼は退院したんだ。でも絶対安静なことには変わりなかった。彼は病院生活に息苦しさを感じたらしい。床上生活は彼にとって物凄く暇だったらしい。絶対安静にも関わらず彼は許可なく病院内を歩いたりしていたらしい。彼に言わせれば、早く職場復帰したいという願望が強くリハビリのつもりだったらしい。あたしはそれを聞いて青ざめた。医者に首の骨がまだくっついてないからちょっとした外的刺激でも頚髄損傷を合併する可能性があるから動くなと言われてるにも関わらず歩いてしまうとは…病棟内ならまだしも院外の喫煙コーナーまで行ってしまうとは…おまけに売店にも…
彼はいわゆる問題患者だったんだ。いうこと聞かないで医者を怒らせて強制退院みたいなものだった。
彼に後遺症が残ってないってわかって安心したけど、問題行動は彼らしいったら彼らしい。でも、別な意味で心配事が増えた…あたしは、彼の折れた骨が問題行動の数々により頚髄を傷つけてしまうんじゃないかってヒヤヒヤだったんだ。運良く後遺症が残らなかったんだからいうこと聞いてじっとしてればいいのに…
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