異変

8/8
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
伸ばし伸ばしでごめんね。早く本題に入らないから皆さんがイラ②し始めた様子が浮かんで来たので今度こそ本題に入るね。 一服タイム中、彼がサイダーを買って来たんだ。彼が一口飲んでから、彼がサイダーの回し飲みを皆に勧め始めたんだ。その場にいた職員が『ご馳走になるね』ってまるで儀式のように回し飲みを始めたのね。あたしは無感情でその光景を見つめていたんだ。あたしはまだ彼に恋をしていると気づいてなかったから… もちろんあたしにも儀式はまわってきた。『○△さん、どうぞ』って彼は勧めてくれたんだ。あたしはちょうど喉が乾いてたから『ありがとう』と彼の行為を素直に受け取ったんだ。味は普通のサイダーだった。当たり前だよね。コーヒー味のサイダーとかだったら別な意味で問題だよね(-_-;) あたしはまだこの出来事があたしを苦しめる結果になるとは知らずにのんびりと暮らしていた。いま思えばあの一時が一番幸せだった。これは悲しい恋の幕開けだったんだ…
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!