親友…

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アヤはレインの両肩を抱きしめ、落ち着かせた… レイン「……すいません…叫んだりして…。」 セイ「……いいよ。」 レイン「……私は、ちょうどキルと別れて基地に向かう所で戦闘が始まって…。 私はそのままニブルの基地に戻ってしまいました…。 すいません……セイ…。」 セイ「…レインが謝る必要ないよ…。」 アヤ「……ちょっと聞きたいんだけど…キルって人は「ノスタルジア」の事は知ってるって事?」 セイ「……知ってるのか!?」 レイン「知りません。 あの時、キルを巻き込みたくなかったから…。 ずっと隠してきました…。」 アヤ「……そっか…。 あのさぁ…レインの話の中であの場所って…ここの基地って事だよね?」 レイン「……はい。サヤさんの最初に造った基地です。だからここを本部としています。 そして、あの日…サヤさんが話してくれた部屋がこの部屋です。」 アヤ「……ここに…サヤ姉さんが……。」 レイン「すいません、アヤ。 ここの部屋は本当はサヤさんの部屋なんです。 私がこの部屋を使う訳にも行きません。」 アヤ「別にいいよ!笑) 多分、サヤ姉さん… 喜んでると思うから。」 レイン「…そうですか…。」 セイ「……サヤさんって凄いな…。 この基地を造って、仲間を集めて、自分の父と戦って。 ……凄いよ。 だから、決めた。 キル必ず見つけて真実を話す。 あいつだったらこの世界のために力になってくれる気がする! …なんたってあいつの夢は レイン「「正義の味方」… …ですよね。笑)」 アヤ「……「正義の味方」か…。」 レイン「…「正義の味方」なら生きてますよね。」 セイ「………あぁ…。 必ず見つけてやるから…待ってろよ!…キル。」 その頃… 季節の割に、冷たい風が吹き雲が曇っていて雷の音も聞こえていた… その外の様子を病院の窓ガラスからベッドの上で見ている人がいた… まるで希望を失った顔で…… キル「……………セ…イ……。」 今、セイの地元は激しい雨が降り始めた
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