人…

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トアリーはぐるぐる部屋を歩き始めた トア「…………。 (盗聴機あるからダメね。 カメラは……1、2、3、 ここには3台。 トイレ……シャワールーム……ここは盗聴機だけね。)」 兵「……あの…聞いてますか?」 トア「……… (…よし!)」 兵「……えっ!?…あっ!」 トアリーは兵を引っ張り、ベッドの近くにある机の引出しを開けて、ノート・ペンを隠すように持ち、 さらに少し端の所に移動した トアリーはノートに何かを書き始めた 兵「……あの…。」 トアリーはノートを兵に見せた そのノートには 「これからこのノートで会話です。 ここは盗聴機は近いですけどカメラの死角です。 だから安心してください。あと、ローレライ軍兵の頼まれた事をやりながらです。 つまり先ほどの要件を話しながら書いてください。」 ノートを渡された 兵「………後の条件は……ーーーーー」 ーーノートでの会話ーー 兵「……気づいてましたか。 流石トアリー様です。」 トア「檻で会ってから気づきました。 なぜ逃げなかった?」 兵「トアリー様だからって理由はダメですか?」 トア「みんな無事ですか」 兵「はい。けど、やはりトアリー様がいないと。」 トア「仕方ないですね。あなた、スパイの経験ありますか。」 兵「人並み以上は。」 トア「私はなんとか自分でやる。 だからあなたは逃げて。」 兵「ダメです。 それでは勝手に俺たちでやります。 もう話す内容は終わりですので。」 トア「あなたは。 解ったわ。ただし無理はダメです。 そして、あのリクって人にあなたバレてますよ。 あなたはこれ以上ここに近づかないで下さい。機会があったら抜け出して「私は無事です」と皆さんにお伝えしてくれませんか?」 兵「分かりました。トアリー様のお願いは叶えます。みんなの居る時にまたお会いしましょう。」 ーーーーーーーーーーーー 兵「…………それでは失礼します。」 兵(スパイ)は部屋を出た
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