人…

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トア「………… ……あの!あなたは、なぜローレライ軍に?」 リク「……何故ですか?言っても仕方ないですよ?」 トア「……無理ならいいです。」 リク「………仕方ないですね…お姫様は。」 トア「敬語は止めてくれませんか。 ……あと無理して話さなくてもいいです。 これはあなたが話したいって思った時に話したほうがいいです。」 リク「………… 俺は、恩返しのためにローレライ軍に居ます。 …ただ、それだけです。」 トア「………そう。」 リク「せっかく話したのに返事はそれだけですか?」 トア「……すいません。 けど理解しました。 ただ、あなたは…その人に恩返しするために… …「人」を殺すんですか?」 リク「……!!」 トア「……気持ちは解ります。 「人」は自分勝手にできてますから。」 リク「……あなたは…神になったつもり?」 リクは顔を伏せながら喋った トア「……勘に触りましたか? ですが今私が言った言葉は間違ってますか?」 リク「……………。」 トア「あなたは自分が何をしようとしてるのか、考えたことありますか?」 リク「……………ウルサイ……。」 トア「…………間違った事をしているって考えませんでした?」 リク「…………ウルサイ……ウルサイ……!」 トア「あなたは自分が不幸だと思っています。 …哀れです。」 ……っ!! リク「ウルサイッ!!」 トア「私もあなたと…同じ… …「人」です!!」 リク「……えっ…?」 トワリーは泣いていた トア「……私も自分勝手に家を…ゲーティアを飛び出しました。 女王に…母に納得しませんでした。 「世界が欲しい」 と言った母は恐ろしく、何かに取り付かれた様な姿で私に言いました。 「だから私を継いで世界を手に入れなさい」 と続けて言いました。 私は自分の母で嫌でした。 …逃げ出したい… …生まれ変わりたい… 自分の人生は世界で不幸だなって思いました。」 リク「…………!!」
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