人…

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トア「ある日、私は自分の部屋に籠るようになりました。 別にこのまま死んでもいいって思っていました。 そして同時に思いました。 「母が死ねば私は助かるのかな?」 と…。 いつの間にか心の中では、母を殺すって考えになっていました。 私は母の部屋に入り、寝ている隙に殺そうとしましたが、近くを通ったメイドに見られて私は母を怒らせてしまい… それからずっと私の部屋に閉じ込められてしまいました。 鍵も閉められ、外に出たくても出れない。 …これが私の運命。 そしてあの日…扉が開きました。 久しぶりに開く扉…その先には1人、綺麗なドレスを着た女性がいました。 その人は 「運命は神が決めたものじゃない。 自分の勝手な思い込み。 考え方で何にでも変わる。 …「人」って生き物は何故かマイナスな考えをもっている者 どうせなら運命が何でも変わるんなら明るい運命がいい それを見つける事も「人」って者。」 私の目には光しか見えなかった。 眩しくて…そして羨ましく感じた… 私はその人から世界が破滅に向かっている事を知り… 前の自分勝手な考えを止めて 新しく、明るい自分勝手な考えでここに…反逆軍にいるんです。 だから、私はあなたを攻めません。 それはみんな違うから仕方ない事。 あなたはあなたの考え 私は私の考え 自分の思うままの…自分勝手に行くべきだと私は思います。 私の笑顔はサヤさんがくれた笑顔です。笑)」 リク「…………。」 トワ「……語り…過ぎましたね。笑)」 トアリーの笑顔は優しかった 今までリクに見せてない素直な笑顔だった リク「……自分勝手…か…。 確かに俺も死にかけて絶望的だった…友達も亡くし… 俺は世の中で1人 一番の不幸者だって気取ってたかも知れない。 その最悪な場所から手を引っ張ってくれたのがあの人だった…。 だから俺はライと共に戦う。 信用してないけど、俺の生涯を切れそうな所を繋いでくれた。 だから俺はあの人を守る。」 トア「あなたは本当にいい人ですね。 こんな所で会うなんて…とても悲しいです。」 …2人ともうつむいたまま。
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