前線…

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アキハ「ち、ちょっとリーダー!? …勘って何ですか!?何か情報を入手してこの作戦を作った訳じゃないんですか!?」 作戦は情報を入手してそれに合わせて作るのが基本 相手の配置、戦力、時期、地形など「確実」に理解して作戦プランを作る それを今回、負けてはいけない戦いでレイは「勘」で戦おうとしていた みんなこれを解っててレイの言葉に驚いた ナツキ「……ま、まじかよ…。 レイ、あんた正気か?」 フユミ「……………。」 フユミの顔はいつも無表情なのに流石に今回は焦りを感じていた レイ「……確かにこんな重大な任務で「勘」で戦おうとしているなんて馬鹿げてるよな? だけど…わかるんだ…。 「あいつ」の事が…。」 アヤ「……あいつって…?」 レイ「……ローレライ軍「アサルト」で指令を出してる弟… …ライが…。」 セイ「……あっ! 確か、大学の戦闘の時に言ってましたね。 …兄って…あれは本当だったですか?」 セイは思い出してレイに聞いた レイ「あぁ。俺達は「特別な兄弟」なんだ…。 だから分かるんだよ。 あいつは俺との決着をつけたがってるって。 この俺もあいつと決着をつけたい。 この気持ちも、あいつ… …ライは気づいてる…。」 みんなは固まった 言葉が出てこなかった 誰からの口も レイ「だから恥を承知で頼む! 俺の作戦に従ってくれ!」 レイは頭を下げた リーダーがここまでして…弟を… セイ「………いいんですか?レイ…。 兄弟で争うなんて…悲しくないですか?」 レイ「あぁ。 これは俺達の運命なんだよ。 お前達を巻き込む事になるが… …頼む…!」 しばらく沈黙した だが、レイは頭を上げなかった アヤ「……いいですよ? …リーダー。笑)」 アヤの言葉に、レイはようやく頭を上げた そこには、みんなの顔が笑っていた アヤ「……みんな、リーダーについていきますよ? …ねっ?みんな。笑)」 みんな頷いた セイ「……けど、レイ? 俺達はレイ達、兄弟のために戦うんじゃない…。 俺達は世界のために戦うんだ。」 レイ「……ふっ…。笑) 言うようになったな、セイ。 …ありがとう…。」 そして、ここから暁も未来のために動き始めた…
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