死…

11/33
前へ
/689ページ
次へ
暁からグルーア艦に向けて通信を送った アキハ「通信送りましたが、返事はまだ来ませんね。」 ナツキ「敵からのいきなりの通信だしな。 しかも、いきなり後ろ側から現れた私たちに対してだし…繊細になるのは当たり前だよ。」 ナツキは頭の後ろに両手を組みながら呟くように言った ハルナ「…そうですけど… …早くしないと…時間がないですね…。」 ハルナはおどおどしながら答えた フユミ「…………確かに……早くしないと……間に合いません…。 …ですが………。」 フユミは心配そうに「ある人」を見つめながら喋った ハルナ「フユミさん?」 アキハ「確かに…フユミの言う通り…。 …「アヤ」!?しっかりしなさい!!」 フユミの心配していた「ある人」は「アヤ」だった アヤ「……………。」 アヤは相変わらず崩れていた アキハ「アヤ!?いつまでそうしてるつもり!? あなたはこの「暁」の艦長なんでしょ!? ……確かに…セイを心配するのは分かるけど……。」 アヤ「……………。」 皆も、下を向いてしまった それくらい皆はセイを気にしていた アキハ「……アヤ?セイは私たちに、人々を…世界を救うのを託したんだよ!? あなただってそれくら――」 アヤ「うるさい!!!!私だってそれくらい分かってる!!!!」 アヤはいきなり叫んだ それに対してアキハは席から立ち上がり、アヤに向かって言った アキハ「バカ!!!! あんたは分かってないよ!!!! セイは、アヤにそうやってひねくれて欲しい為に… …セイは「犠牲」になったんじゃいんだよ!!!?」 涙目なアキハの言葉に皆は驚いた だが… アヤはアキハの「ある一言」にキレた アヤ「アキハ!!!!!今、何て言った!!!? 何で勝手にセイを殺しちゃうの!!!? 知らないくせに!!!生意気言わないで!!!!」 アヤはアキハの胸ぐらを掴んだ アキハ「……どっちが勝手? じゃあ何で、セイは死なないって思っていながら… …何で、アヤは何もしないんだよ…!?」 アヤ「…っ!!…私は…」 アキハ「……私が言いたいのは、セイが生きてるか死んだかって事じゃない!! セイが私たちに託した事を私たちがやらないで、誰がやるのよ!!? あなたが何もしない事は… 「セイ」を殺す事なんじゃないの!!!?」 アキハは目を尖らせながら…泣いていた
/689ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加