絶…

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トアリーはリクの腕を強く握った リクはそれを見て、トアリーを安心させようとした リク「トア?大丈夫だ。 この人はいい人だ。この人は分かってくれるよ。笑)」 トア「……そう…ですか?」 リク「あぁ。だから安心して?」 トアリーはコクッと頷き、再びモニターに映った副艦長を見た トア「………………。」 やっぱり、トアリーは嫌なオーラを感じた 何か裏がありそうな…… 副艦長「…それより、あの情報は…。 まさか、ローレライ…いや、世界の王が本当にその様な事を…?」 リク「………そうです。あなたも暁から一度聞いたらしいですね?」 副艦長「確かに聞きました。だが、あの暁からでは疑ってしまいます。 けど、暁でなく…それが貴方ならすぐに話を聞きましたが…… どうかそれを許して下さい。」 モニター越しに副艦長は礼をした リク「いいんだ。軍人としてそれが一番正しいと思う。 もし、それが嘘だったら取り返しがつかない。 だが、今回は本当だ。一刻も早く全軍を撤退させるんだ!」 副艦長「………………。」 副艦長は黙ったまま、リクの命令を答えなかった リク「…どうした?」 副艦長「……残念ながら貴方の命令権は私に譲りましたよね? お忘れではないですよね?」 リク「あ、あぁ。 だからこうして頼んでるんだ。」 副艦長「………ここからは私の命令権が強い。 私の力、判断でこのローレライ軍を動かす。 ……もう、貴様の命令は聞けない。」 リク「えっ!?」 リクとトアリーはそれぞれ耳を疑った 命令を聞けない? リク「……ど、どうゆう事だ?」 リクはこう言うしかなかった 副艦長「……貴様より上に立つ御方から通信が入りました。 その御方は…「ライ・グランド準総長」。 全ての権限を私に移行し、スパイである「リク・アイズ」を処刑命令。 そんな貴様の言葉、信じる筈がないだろ!」 リク「あ……。」
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