絶…

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トア「……私…どうしたら…?」 無言の空気の中、トアリーは涙声で聞いた リク「……………。」 トア「……… ……答えて…下さい。」 リク「……………。」 リクはただ、ジャスティスを操縦していた だが、目は……一言で言うと…「死んでいた」 目は開いてるけど開いてない そんな感じでもある だからトアリーの声なんて聞いちゃいない様だ トア「…………リク、答えて!!!!」 リク「……………!!!!」 トアリーは大声で怒鳴るようにリクに言った リクはそのトアリーの言葉に胸が痛くなった トアは今、一人で立つことができないんだ 俺に求めている けど、今…自分で低一杯… 全てどうすることもできない… リク「………ちくしょ………!!」 絶望ってこんな感じなんだなぁ… 俺らも死ぬしか無いのかなぁ 2人とも密かに心の何処かに…「死」があった 「死んで」みんなに償おうとかそうではない こんなつらい気持ちから楽になるんだったら死んだ方がいい そうなら死んで方がマシだと考えていた …ビー!! アラーム(警報)が静まったジャスティスのコックピットに鳴り響いた 右方から1機のMSが突っ込んできていたのだ ジャスティスの…リクの隙を突かれた 避ける事など…もう、できない 避ける気もない… 諦めと同時に死を覚悟した 覚悟と言っても投げやりの覚悟だった リク「……これで…死ぬな…。」 トア「…………っ!!」 一瞬、リクの言葉に反応した その後、何も言わなかった …トアリーも死ぬ気なんだなと言うことが解った ただ、さっきより強くトアリーはリクに抱きついて顔をリクの胸に埋めていた 胸の中で震えながら泣いている そんなトアリーの分も含めて呟いた リク「……アヤ… …セイ… ……じゃあな。」 敵MSはビームサーベルを大きく振りかぶり… そしてジャスティスの胴体を…コックピットを狙いビームサーベルの先端部を突き出した ……バシューン!!!!!!!! 突いた同時に激しい火花と閃光が敵MSとジャスティスを包んでいった
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