絶…

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リクは仰向けで寝ていた 白い空間 上下左右どこを見ても「白」だ 薄めな目を思いっきり開いた ここはどこだど言わんばかりに辺りを見回した 周りが全て「白」で包まれてる 底辺も「果てしなく白」だから感覚が浮いている気持ちになる リク「……ここは…。」 何もいない 何も聞こえない 何も……感じない リク「………ここが…死の世界なのか…?」 死の世界にしては想像とは違った こんなに「白い」なんて… 何もする事がない…いや、何もできない リクは大人しくまた眠りについた ………オマエハ… リク「…!?」 リクは起き上がった 確かに今…声が…!! スッと目を閉じて感覚だけど聴力に力を入れた リク「……やっぱり…気のせいか?」 ………オマエハ…… ……イキタイカ…? リク「やっぱり!!」 気のせいじゃない! 確かに聞こえた!! リク「…誰だ!!!!」 広く感じる空間なのに声が響いてない 自分から声が出てるのか? そんな考えが浮かんだ時 ………オマエハ…オマエハ…… ……イキタイカ…? 次のは完璧に聞き取れた …生きたいか? リク「お前は誰なんだ!?」 ……オマエハ…オマエハ……イキタイカ… また同じだ… リク「……生きたいかだ? …俺は…もう…。」 ……オマエハ……イキタイカ…? リク「………俺は……。」 ………イキタイカ…? リク「………俺は……まだ…。」 …………生きたいですか? リク「…えっ…!?」 いきなり聞き取りづらかった謎の声が「聞き覚えのある声」に変わった はっきりと…しかもこの白い空間の中に一人だけいる自分の目の前で発せられてる感じがする声… リクは気づいた
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