絶…

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ガイラ「……なぁ…そっちからは見えるか? …ライよ…。」 笑い飛ばした後、ガイラの席に備え付けられてるモニターに向かって言った そこにライが映し出されていて、彼自身も気さくに笑っていた ライ「……丁度だ。 丁度、空の彼方に眩しい光が見える。 あれだろ?」 ライの部屋はほとんどが窓だ 四方八方が窓だらけで、どんな方向も遥か遠くまで見渡せる そのある一方、上空に太陽よりも小さく星よりも大きい「光」がゆっくり落ちていくのが見えていた ライ「…あれが…「アルマゲドン」か…。 気落ちするくらい美しいな…。笑)」 ガイラ「……それは、神の使いの天使が光をもって人類に鉄槌を降す…。 それが「アルマゲドン」だ。」 ライ「………なんなんだ、それは? 例え話か?」 ガイラ「そんなとこだ。 こちらはこちらで作業を続ける。 そして、「奴も」…!!笑)」 通信が切れた ライは座ってる椅子の背もたれに身を任せた ライ「………ふふふ… …ハハハハッ!!!!笑)」 ライも大きに笑い飛ばした だが、ガイラとは違った笑いだった もっと…もっと深い笑い方だった スッと立ち上がりあの「光」が見える窓に向かった ライ「…あっちではどう映っているのか…あの「光」は…。」 少し考えた ライ「そう言えば…俺のスパイ証拠品は消えたのか? あの時は邪魔が入って破壊しそびれた。 あいつから連絡がない。 まさか…いや、殺られる筈はない…。 何故こんなに遅い。 今、あっちの証拠品「ジャスティス」に誰が乗っているのはレイじゃないのか?」 ライは証拠品「ジャスティス」を消すために刺客を送りこんだ 表では増援としてだが、真の目的はジャスティスの破壊とそのパイロットの抹殺 そう命じてから予測帰投時間はすでに過ぎている ライ「どちらにしろ必ず前線にジャスティスが現れる筈だ。もし、あいつが倒せなくても「あの光」に巻き込まれるジャスティスはそれで確実に破壊できる。 …だが…あいつは…あいつだけは。」 うつむき、願うようにライは呟いた
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