絶…

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歴史は変わった 落ちてくると言うより、降りてきていると言った方が正しく思う ゆっくり、降り立つ「白い光」の名は「アルマゲドン」 名には名の意味が生まれる 名の通り悲惨な状況になった ゆっくり地面に降り立った「アルマゲドン」は大きく白い光を膨らまし、どんどんと全てを呑み込んでいった 音もなく一瞬の速さで そして次に中心から暗黒の光が音を立てて広がった 白い光を更に包むように それと同時に突風、地震、が「アルマゲドン」を中心に波紋の様に広がっていき その後、ゆっくりと地面からこの世では見たことない黒… 黒い炎色をした炎が周りを揺らしていた 空は黒く曇り、雨が降っていた その雨は血が滴り落ちる様にドロッとしていて雫もまた、黒かった 範囲は予想を越えた ユーラシア大陸の中心は全て無に帰した 右側はオホーツクより少し手前まで広がっていた オホーツク基地までも突風や地震の影響で被害があったがそこまでの被害でもない 基地は結構頑丈に造られていたらしい 左側はブルー基地は呑み込まれ、その奥にあるニブル本基地までも届かなかったがオホーツク基地と同じく突風や地震を受けた ニブル本基地は地下の基地 上の方は無事だが地下の基地の方は地震をまともに食らい、壊滅的だった ―――――――――――― ――オホーツク基地―― オホーツク基地の被害が少ない割りに騒がしかった 何故かと言うと「アルマゲドン」爆破後、前線に送ったあの謎のMSが到着したのだ だが、アルマゲドンの爆風の影響で機体はぼろぼろで中のパイロットは無事じゃすまない状況だった すぐにパイロットを引きずり出して医務室に連れていく途中、その廊下にはライがいた パイロットを運んでいた作業班は止まり、ライに敬礼した ライも合わせて敬礼をして運ばれるパイロットに近づいた ライ「……おかえり…。」
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