絶…

38/41
前へ
/689ページ
次へ
アヤ「…ローレライ軍に…ライを偽ってたのになんで基地がわからないんですか?」 アヤはレイに質問した …言葉は疑うような言い方だった レイ「…ライを偽ってた。 だが、所詮私は「偽り」。 だから「アルマゲドン」はガイラが全て担当していたんだ。 私は結局ライの身代わりだったってことだ。」 アヤ「……えっ…。 …ご、ごめんなさい。」 アヤはいきなり落ち込んだ それはもしかしたら月基地の目安ぐらいはあるのかという期待が外れて落ち込んだ訳ではない レイが…ローレライ軍では認められていない事実 しかも根本的に一人の「人間」として… そんなレイを少しでも疑っ自分が嫌になった 自分も同じなのに… レイ「……何故、あやまる?」 レイは相変わらず顔色を変えずにアヤにそう言った アヤ「……私も…気持ち位は解るよ…。」 レイ「…? まぁ、とにかく基地は近いんだろ? そこでゆっくり話せばいい。 ……私はここで立ち去る。」 みんなレイの言葉に驚き振り向いた ナツキ「いや…今さらお前がなんで去る?」 レイ「…最初言っただろ? お互い「アルマゲドン」を止めるって条件が揃って共同作戦をしてたんだろ。 私はこんなでもローレライ軍側の人間だ。…敵だ。 敵を本部基地なんて連れていっていいのか?」 アキハ「………確かにそうだね。 もし、連れていってまた、「あの人」みたいに裏切られたら今度こそ反逆軍は終わりになってしまうしね。」 レイは裏切ったライと言葉の意味通り「同じ」なのだ ここにいるレイの兄の様に裏切る可能性がある だからアキハ、裏切られた暁クルーや反逆軍は慎重になるのも仕方ない ハルナ「……で、でも…!」 ハルナはごもっていたけど反対した ハルナ「……こんな協力してもらって…敵だからってここで降りろってなんか…悲しい…です…。」 アキハ「…けどね、ハルナ。敵は敵なの。ここでしくじれば全てが水の泡になると思わない?」 ハルナ「………けど…。」 ハルナは黙り込んでしまった 正しいのはアキハの方だ アキハ「……じゃ、決定ね。 さよなら…本物のレイさん。 裏切り者のリーダー…ライによろしくね。」 アキハはあしらう様に追い出す事を決定した
/689ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加