絶…

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アヤ「と、言うわけで…貴方は暁で拘束します。ここから貴方は逃げれません。」 レイ「…何故だ?そんな理由だったら殺せばいいだろ?」 アヤ「これは私…暁の艦長としての決定なので拘束されてる貴方は従ってください。」 レイ「…………そう言って俺に同情か?」 アヤ「……いえ…。 私達は…私は貴方と一緒に分かち合いたい。」 レイ「……………。」 アヤ「同情って言われればそうかもしれない。 けど、私は貴方と同じだから…。」 レイ「…………同じ?」 アヤ「私はバーサーカー。 …父に…リューク・カミキに利用されるために勝手に造られて捨てられた物だから…。 貴方と同じ…。」 レイ「……お前も俺と同じ人に造られた人なんだったな…。 …残念だが俺は何も感じない。 だからお前とは違う。」 アヤ「だから、「分かち合いたい」の。」 レイ「……!!!」 アヤの言葉にレイは目を大きく見開いた 他人が自分を見てくれている ……迷っていた 自分はこれからどうするか 自分の進む道 自分の進みたい道 その道を歩いていきたい 造られてから定められた「拘束」の人生・「紛い物」の人生 だから決めた こっちの「拘束」の方が… レイ「………俺は行くぞ。」 そう言って再びスタスタとOPの扉まで歩いた アヤはただ、黙り込んだ そして自動で扉が開いた そこでレイは振り向かずに立ち止まり呟いた レイ「………私は暁に拘束された身。 拘束された身分としてコバルトとか言う奴の手伝いでもしてくるよ。」 レイはOPを出ていった 暁に「拘束」された OPでは皆、笑って顔を見合わせた OPを出たレイもほんの少し…少しだけど静かに笑っていた こうしてレイは「運命と言う拘束」から解放されこの暁で「自由と言う拘束」を手に入れた
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