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――医務室――
アヤは扉の前で涙の後を治していた
2人に泣き顔を見せて心配させたくないからだ
アヤ「あぁー…やっぱり目が赤くなってる。」
はぁ…と一旦溜め息をついて医務室の扉を見上げた
アヤ「そう言えばニブルの医務室ってフユミの時に入ったなぁ。
その後、フユミの事とかレインの事…
姉の事…
…今はあの時と違って色々知ってるんだ…私…。
違って……。」
色々思い出してから医務室の扉を開けた
女の先生だった
先生が言うには2人とも軽く栄養失調であって、リクの方は体全体の「内部」が全て切り傷みたいに切れていて、処置が終わった所だった
アヤ「内部が傷だらけか…。」
先生は一旦医務室を離れるらしくアヤは留守を任された
先生も気を使って離れたんだろう
その心遣いが嬉しかった
医務室は更に5部屋ぐらいに分かれてて
その奥の部屋2つが病室だ
2つあるのは沢山の患者を養う為だ
2つの部屋にはベッドが沢山置いてあって、その1つの病室の奥に2人が寝ていた
アヤは2人が寝てるベッドの間に置かれていた椅子に座った
アヤ「……お疲れ様…。」
アヤは静かに言った
トアリーは点滴だけだった
リクは点滴と更に色々な部分が包帯で巻かれていた
安心して2人を見ていたらリクの方が「異常」になった
細かく言えばリクの目が…
アヤ「えっ?どうしたら…!!」
リクの目には眼帯がしてあって赤く染まってきたのだ
アヤ「…せ、先生!!!!」
アヤはすぐに先生を呼びに行った
数分後、
先生はリクの眼帯を取り、血を綺麗に拭き取ってから新しい眼帯を着けさせた
アヤはリク達が寝てる病室の部屋の前で覗くような感じで見守っていた
先生「…すいません。
ちょっと話ししたいんですが、いいですか?」
先生はアヤを呼んだ
顔は険しくて…怖かった
先生「率直に言います。
この子…リク君は既に目が見えなくなってます。」
アヤ「……えっ…?」
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