宣告…

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リクはトアリーと話した後もずっとリハビリを続けていた トアリーは用事を思いだしてトレーニングルームを出ていった リクは休憩しようと近くにある長いソファーに座り、手探りでドリンクを見つけてまぶたにそれを当てた リク「…………やっぱり、知ってる気がする…。」 あれからリクは「リル・フィン」について思い出そうとしていた なにか引っ掛かる… 重要な事を… リク「…アヤに聞くしかないけどなぁ…。 あいつ、もう…。」 アヤには聞けない いや、アヤは聞かない 耳も…心も閉ざしてしまった セイがもうこの世界にいないと判ってしまったから… 「世界の王」の公表した人がライ・グランド …そう セイは1人オホーツクで残り、ライを足止めしていた つまり、セイとライは戦っていた そしてセイから連絡無しで、ライが目の前のモニターに映っていると言う事は… セイの死を確定させた ライの公表を見てたキーミはアヤに キーミ「覚悟してなって言ったでしょ。」 と、アヤを更に崩したそれから反逆軍では「セイは戦死した」と広まっていたが、誰も気にはしなかった 誰も… それからアヤは姿を見せることは無くなり、部屋に閉じ籠ってしまった 心配してハルナ達が見に行っても返事はしないし、したとしても「出ていって」の一言だけ リクも時々行っている リクの時にはアヤはこう言うのだ アヤ「セイはいる?」 …と、リクが訪ねるとそう毎回聞いてくるのだ リクは事実を言った 「いない」と 答えると何も無くなる と言うか、リクが嘘で「いるよ」と答えても会話は止まってしまう アヤ自身判ってるのかもしれない けど、認めたくない それが交わって、アヤの落ち込み具合は病気並だった
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