宣告…

6/10
前へ
/689ページ
次へ
立ち上がったライに直ぐに近づき、また胸ぐらを掴んだ 掴んだが力が入っていない うつ向いたユウスから涙が零れ始めた ユウス「……あんたは…何がしたいんだよ…!!」 ライ「……………。」 ライは胸ぐらを掴んだユウスの手を取り放した そして、ライは喋り始めた ライ「俺は変わったんだ。 残念だが、お前を「助けた」ライは俺じゃない。」 ユウス「…!?」 ユウスは直ぐに顔を上げてライの顔を見た ライ「信じられないって顔だな。 お前の知ってるライは俺の弟。 弟は俺の替わりだったんだ。」 ライはそのまま真実をユウスに教えた 弟は自分の取り替えの体 その弟の体を使って反逆軍側でスパイしてた事 前の戦闘でそれを戻した事 そしてその弟は生きてるか死んでるか解らない事 ユウス「…じゃぁ…俺を助けたのがその弟…レイって事か?」 ライ「あぁ。」 ユウス「……そんな…。 俺は…俺はどうしたらいいんだよ…。 あの人に尽くすって決めてたのに…… …くそっ!!!!」 ライ「俺についてくればいい。 俺はあの弟以上にお前を必要としている。」 ユウス「えっ?」 ライ「……助けたのは違っても弟と俺は双子以上の繋がりだ。 全く同じって言ってもいい。 それにお前には「裏切り者」の始末をしてほしい。」 ユウス「……裏切り者?」 ライ「そう。 …裏切り者の…リクを。」 ユウス「……リクが?」 ライ「リクは生きていてな…。 情報だと前の前線の戦闘で反逆軍に肩入れしてたらしいんだ。 その排除をユウス、お前にやって欲しい。」 ユウス「………あ……わかった。」 ユウスは思ってしまった 「この人はあの人」だと 助けたのは違っても、この人は「同じ」だ そして…リク… 結局あいつは裏切りやがった…!! ユウス「…リク…許さね…!!」 ユウスは怒りを再び燃やし始めた その後ろでライは不気味な笑顔をしてるのは気づかずに…
/689ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加