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トア「アヤ…。」
アヤ「私、やっと解った。
今までずっと…あいつの事…こんなに…ここまで想ってた事。
…けど、それと同時に今の私の「考え」が今までの私の「想い」を殺してく…!!
…もう………嫌…!!」
トアリーはアヤの気持ちが切なく感じた
好きな人が死ぬ
それは耐えられない
耐えられないくらいその人を想っていた
なんて悲しい世界なんだろ…
そして、セイはここまで想ってくれる人と出会った
…羨ましくも思った
だからトアリーは言葉が出なかった
アヤになんて言えばいいか解らない
悔しい…
それをトアリーは両手で握った握りこぶしで表していた
……アヤの部屋の近くの角
そこには1人、アヤとトアリーのやり取りを聞いていた人物がいた
気持ちが熱くなり、そこから離れて使い慣れた杖を使ってニブル基地の外に出た
そこはMAや戦艦などが離陸着陸するための大きなコンクリートの平地が広がっていた
その風景はその人物の目から見えないが前の日にトアリーが案内してくれたからここがそうゆう場所だと解っていた
MAや戦艦のメンテナンスのためにこの時間帯エンジンの爆音が凄い
凄いからこそ自分の気持ちをそこから大声で叫ぶことができる
…ゴー!!!!!!
リク「――――――!!!!!!!!」
エンジンの爆音でリクの想いはかき消された
リクが何を叫んだかは本人しか知らない
そして、しばらくその場に立ち尽くして自然に流れてくる涙を流した
エンジンの爆音が止み、リク自身に聞こえる声で呟いた
リク「セイ…さっさと帰ってこい。
アヤを泣かすとか…許さねーからな…。」
リクもトアリーも今回ので解った
アヤを助けれるのはセイだけ…
セイを助けれるのもアヤだけなんだ…
やっぱり2人の「繋がり方」に憧れるな…
と、リクとトアリーは感じた時だった
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