親子…

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――ゲーティア首領室       ・謁見間―― ロザ「トアリーは帰ってくるのかしら?」 ロザは大きな椅子に深く座っていた その目の前には大きな机があり、まるで社長室の様な雰囲気があった だが、部屋の広さは一国の王の謁見間の様な広さだった 何十人ひざまずける広さだった そんな広い空間にロザは見下ろすようにトアリー達を見て言った 実際はトアリーに言ってるのだろう そんな押し潰されそうな空気の中、トアリーは振り絞って気持ちを母に言った トア「私は…私は帰りません!! お母様は間違ってます! 私が作り物の人形でもお母様に逆らいます! 私は…私はお父様の意思でこの力はくだらない野望の為に使いません!! お父様は世界を欲していませんでした!! だから…私は…私達反逆軍ノスタルジアはゲーティアのその要求に答えません! 例え、戦いが起こっても!」 リクはトアリーの前に立った リク「俺は、トアリーを軍事利用させるなんて許せません! 俺もトアと同等な力を持っています! そんな俺達の気持ちを解ってください!! 自分の力で世界を脅かすなんて…馬鹿げてる…!!」 ロザは2人の言葉を聞いていた 2人が喋り終わって少しの間が空いてからロザはゆっくり立ち上がった そしてトアリーに近付いてロザは腕をトアリーに向けようとした それに対してトアリーの目の前に立ってるリクは見えない目だけど殺気を感じて両腕を広げて壁を作った リク「……貴女がやってる事は「世界の王」と変わらない。 だから…貴女は俺達の敵です!!」 ロザはその伸ばした腕を下ろして後ろを振り向いた ロザ「………あなたは目が見えないのですね。 それでも恐れずに壁に…。 そして…私は…トアリー…あなたの敵…なのね…。」 意外にもロザの声は悲しい声だった トア「………お母様?」 トアリーはリクの背中から自分の母に心配になり、声をかけた
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