親子…

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トア「…私の…せいで…?」 トアリーは崩れる様に座り込んだ リク「トア!?」 リクの後ろで倒れた音に気づいてトアを支えてあげようと振り向いた トア「リク!…大丈夫です。」 トアリーはリクを止めた 今は支えられちゃダメな気がしたトアリーは見えないリクに無理に微笑んだ リク「……わかった。」 トアリーは自分と戦ってる それを邪魔しちゃダメだ… ロザ「…………そう。古文書を取られたのはあなたのせい。 けど、そうなったのは…私のせいです。」 トア「え…?」 ロザ「…私は気づかないであなたを物として見てしまっていた…。 あの時ほど私の大切な物の大切さが身に染みました。」 トア「お母様…私は…。」 ロザ「…だから…帰って来て? あなたはあの古文書に殺されそうになったんでしょ? 私の大切な娘が自分の過ちで死ぬなんて考えられません!」 母は母だった 例えどんな人にも母がいて思われる 非常な母もトアリーの大切さに気づいたのだ トア「……お母様…。私はまだ帰れません。」 ロザ「ここまで言っても許してくれませんの?」 トアリーはニコッと笑って見せた トア「…だって…私は大切な、守りたい人が出来ました。 私にも世界を救う力になると思うんです。 友達を…お母様を守りたいんです。」 ロザはトアリーの大きさに目を見開いた 身長など、体格の話しではない 存在・力・温かさのオーラの大きさ ロザ「………あなた、大きくなったわね…。」 トア「お母様…!」 トアリーは母と抱き合った 親子の久しぶりの抱擁 温かく、気持ちよい感覚 その周りは静かに見守った なんてことない… ただの親子だった ……離れてる謁見の間の大きな扉 そこからアヤは安心した顔で皆と一緒に見守っていた アヤ「……良かったね…トア。」
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