親子…

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ピタッ… リクはうつ伏せから仰向けに寝返り、両目を手で覆った リク「………段々この目に慣れてきたな。」 見えなくなることで見えるようになった感覚 リクは色々な物を感じ取って頭の中でその空間の予想図を作る 急ぐ時以外はそうしていて、難なく目の見えていた時の生活と同じくらい不自由無く暮らしていた リク「………けど、今の最大値だし…まだ、戦力にも何も出来ない。」 リク「……アヤ…大丈夫そうだったな…。」 リクは不意にある歌の歌詞を思い出した そして思い出が吹き出すように口ずさんだ リク「…愛する者が… 亡くなると… それを自分では気付いてたとしても… …其処に立つことを私は…望んで行く…。」 今のアヤにぴったりだなって思った リク「…懐かしいな…。 確か俺達が好きだった…歌だったな…。 …眠いな…。」 ―――――――――――― …ジャガ…ジャラン~…♪ アヤ「…………。」 アヤも暁に戻り、自分の部屋で寝ていた だが、いくら目を瞑っても眠くは無かった ただ、目を瞑っていただけだった そして…耳にはイヤホンがあった アヤ「……………… …………其処に立つことを私は…望んで行く…。」 その懐かしの歌を寝ながら聞いていた 久しぶりに思い出して聞いていた あの頃はいい曲だなって思ってたけど、今は何故か苛立たしい アヤ「……なんか…私みたい…。」 アヤは目を開いて言った でも…私は立ったんだ 後戻りは出来ない… 後戻りはしたくない… アヤ「……私が…セイを… そちら…聞いてみよ… ……絶対…この歌…覚えてないな… ……眠くなった…。」 静かに寝息を始めた そして… 静かに… いつも通り… …朝を迎えた…
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