目的…

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皆はざわついた 動揺の声が広がって一人がリクに言い出した アヤ「…リクはダメ!!適任じゃない!! あんた、目がまだ見えないんでしょ!? 普通に生活をしてるだけでも大変なのに、MSパイロットなんて無理よ!!」 皆はアヤの言葉がごもっともだ 誰もが思ったが、一応リクの言ってる事が間違いでは無いのも事実… 確かにリクの条件は上手いほど当てはまる 今の希望となる だが、アヤが言った通り リクの目は使えない 原因不明の失明 瞼すら開かない そんなリクは意外な返事を返した リク「これでも…バーサーカーは使える。 バーサーカー能力を使えば本能で戦える…。」 アヤ「なんで言い切れる?」 リクは指先で閉じた瞼に触れながら答えた リク「……つい最近解ったんだ。 自分自身の体だから。 この眼は「死んでなかった」。」 アヤ「えっ?」 アヤはリクの言葉が解らなかった 失明じゃない? …そんなリクは薄々自身の眼に気づいたのだ 失明じゃない リク「…体が眼を開かせないと強制的に閉じた状態になってるだけなんだよ。 眼が失明として仮定した医者が診ても勘違いするはずだ。 眼ではなく、体自身の脳・神経の問題だった。 ただ、瞼が開かないだけ。 俺自身の問題だったんだ。 だから眼をこじ開ければ…俺はまた光を見れる。」 体は拒絶して開かないんだと…リクは言った それをこじ開ければ… リクは自分自身の体だからそこに気づけたのだ アヤ「…けど、なんでそうなったの? 原因はある筈だよ?」 リク「解らない。 けど、今は俺の眼が開けば問題無いだろ?」 アヤ「……けど…!!」 リクは一瞬うつ向いた …ほんの一瞬… リク「…なんだ、アヤ? 俺の事が心配?笑)」 アヤ「…… ……なんだって…?」 アヤはリクの態度が怒りをこみやげたのだ…
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