生(セイ)…

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―――― セイ「……父さん…。 …何も知らなかった。おれは…。」 母「いいのよ。知っていたらあの人の「遺言」通りにいかないと私の今までが無になるから…。」 セイ「………ZEROは父さんのなんだね? 俺、ZEROに沢山助けられたよ。 ありがとう。」 母「………そして、ナディアはこのローレライ軍から抜けるよう手伝ってくれたわ…。 ZERO開発メンバーはローレライ軍に殺されたけど、ナディアだけ生き残った。 …いいえ、ナディアの能力を買わされて生かして貰ったって言った方がいいわね。 利用価値があの人にはあったのね。 ローレライ軍から見たら。 けど、監視はされてる筈なのに私にセナの事やローレライ軍から抜け出す方法等を教えくれたの。 それと、成功した受精卵を私に入れてくれたのもナディアだった。 そして、徐々にお腹が大きくなっていったの。 そんな頃に私は抜け出す予定だった。 だけど、私もバーサーカーの関係者であり抜け出す裏切り者。 だから暗殺者は私を追ったわ。 急遽、バーサーカーの研究してた…セナとの思い出が詰まった部屋と別れて… ……ここの家に着いたの。 …ただ、追われてたと言ってもバーサーカーやZEROのデータをローレライ軍に利用されてる今を…私は後悔してるの……。 あの時、処分してれば…。」 セイ「……確かにそうかも知れない。 それでも…今を生きてるバーサーカーもいるし… アヤや、リクとかもバーサーカーだし…。 母さんがデータを処分していれば、この2人に会えなかった。 変なあれだけど…ありがとう。」 母「……アヤちゃんやリク君も…バーサーカーなのね。 そうなの…。」 母さんはセイを産んでからローレライ軍と関わらなかったので、バーサーカーが誰なのか、分からなかった そのバーサーカーがアヤ、リクだと思わなくて…驚き過ぎて言葉を濁していた
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