生(セイ)…

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母「………… ……セイ?あなた今、ARRK持ってない?」 セイ「…あぁ、あるよ。」 セイはARRKを取り出して母さんに渡した 母さんはそれを何故か愛しいく見つめているのが分かった 少し間を開けてから母は言った 母「何故、ZEROはこのARRKとあなたにしか動かせなかったか…分かる?」 セイ「えっ?そう言えば…。 確かにコバルトさん達言ってたな。 俺にしか動かせないとかなんとか。」 母「……私が抜け出した後、軍事利用としてZEROの開発が進んだの。 その時に担当したナディアは密かに「ロック」としてそうゆうシステムを造ったの。 その案はセナのらしく、ローレライ軍に奪われても使えない様に…。 そのシステムは自分の意思をデータ化させて、このARRKにZEROを起動させる鍵として造られた。 セナの意思をデータ化したから、そのARRKは人を読み取り、判断しているの。 その対象を「息子」にした。 だから、あなたにしか動かせなかった。」 セイ「じゃぁ…今まで俺は父さんと…。」 母「えぇ。一緒に戦ってたわ。 あなたはお父さんと一緒に戦って、ここに帰ってきてくれた。」 セイ「……俺、ZEROをあんなに…しちゃった。」 母「…セナが…あなたの父があなたを守ったの。 後悔なんてしないで…セイ。」 セイは再び涙が流れていた 悲しい涙じゃない 多分、喜びの方だろう その後も、このARRKが原型でナディアが反逆軍に実用化を広めた事と 母さんはナディアとローレライ軍以来の再開をする約束があったが、音信不通になったらしい… ナディアがローレライ軍に月で拘束されてる事も知らずに… ―――――――― セイと母さんが話してた中、壁に寄りかかったまま会話を聞いていた人物がいた レイン「……………。」 レインは別に盗み聞きをしていた訳じゃないが、つい聞き入ってしまっていた レイン「………家族って…いいな。」 溜め息混じりにそう呟いた
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