生(セイ)…

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セイ「なぁ、どうなんだよ!? お前は俺を「物」って考えてたのか…?」 レイン「………… …はぁ、全くあなたは幸せですね。 自分を知って助けてもらってきて逃げるんですか?」 セイ「……普通だろ!!誰が好きで人を殺す!! 今までは守りたい者がいたんだ!!その為に俺は戦ってきた。」 レイン「…それが矛盾してるんです!! 人を殺したくない!?死にたくない!? けど、守りたい者の為に戦った!? あなたは何もしていません!! まだみんなを…アヤさんを守りきってません!!!!」 セイ「……!!!!」 レイン「………私も死の恐怖は解ります。 こんな怖い事は生きてきてこれ以上ないと思いました。 あなたは、他人にそう感じて欲しくない…そんな「殺す」がしたくないんですよね?」 セイ「……………。」 レイン「……私が何故、反逆軍パイロットの使い物にならないって言ったか教えます。 反逆軍パイロットは平和の為に戦い、人の為に戦い、自分の為に戦うって誇りです。 あなたはそんな誇りに…その誇りを背負って戦った皆さんを侮辱したんです!!」 セイ「…………っ。」 レイン「………私は先に「中学」に行きます。 合流場所です。 解りますよね?あなたの中学です。 あなたにとって、全てが始まった所…ですよね? また始めるか、終わるか…セイ次第です。 終わる時はARRKを返してもらいますから。 それが形見でも…。」 そう言って、レインは部屋を出た セイはただ、うつ向いていた セイ「……………。」 …ビー…! セイの握っていたARRKが鳴り出した しばらくしてセイは操り人形の様にARRKを開いた メール一通が届いていた 宛先は…さっき出ていったレインだった レイン『あなたはアヤさんが今までどれだけセイの帰りを待ってたか知っていますか? あなたはそんなアヤさんを裏切るんですか?守らないんですか? 私はそれが許せなかったです。 セイは…正義の味方…であって下さい。 あなたのお父様みたいに。』 セイは心が苦しくなった
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